

PRACTICE – 公式練習
月22日(土) 天候:晴れ/路面:ドライ
入賞は果たしたものの、結果は7位とやや悔しいレースとなった第4戦富士から3週間。TGR TEAM ENEOS ROOKIEは三重県の鈴鹿サーキットに移り、SUPER GTのシーズン折り返しとなる第5戦を迎えた。福住仁嶺/大嶋和也のコンビはランキング2位につけているとはいえ、トップの#36 GR Supraとは20ポイントと大きな差をつけられている。この中盤戦はチームにとっても重要なラウンドだ。
そんな第5戦は、8月22日(土)の午前9時45分に公式練習がスタートした。前日から鈴鹿サーキットは残暑が厳しく、公式練習は気温31度/路面温度37度という厳しいコンディションのもと始まった。
ENEOS X PRIME GR Supraは、まず大嶋からステアリングを握りコースイン。セッション開始から15分というタイミングでストップ車両が発生し一度赤旗中断となったほか、再開後もデグナーカーブで複数のストップ車両が出るなど荒れた公式練習となったが、大嶋は17周を周回。福住に交代した。
「途中、セットアップを変更してからはけっこう良い手ごたえを感じています。もちろんサクセスウエイトもあるので、ポールポジションを狙えるわけではありませんが、フィーリングは良いです」と大嶋は公式練習から良い手ごたえがあったという。
赤旗中断の時間が長かったこともあり、交代した福住は8周とあまり周回を重ねることはできなかったが、それでもGT500クラスの専有走行の時間帯に1分47秒318までタイムを上げ、7番手で公式練習を終えることになった。
「予選シミュレーションもさせてもらったのですが、タイム差はトップと少し差がありますね。でも予選はかなり僅差になるとは思います」と福住。この結果をうけ、チームはQ1のアタッカーに福住を据え、Q2進出に向けて準備を進めることになった。


QUALIFY – 公式予選
8月22日(土) 天候:晴れ/路面:ドライ
午前の公式練習ではある程度の手ごたえを得つつも、福住が僅差を予想した午後の公式予選は、午後3時30分に始まった。この日の鈴鹿サーキットは暑さが続き、晴天のもと気温34度/路面温度46度というコンディションとなっていた。
直前のGT300クラスのQ1では、僚友ENEOS X PRIME AMG GT3がQ1を突破できず悔しい予選となっていたが、ENEOS X PRIME GR Supraは福住がステアリングを握り、Q2の大嶋に繋げるべくアタックに入っていった。5周目、渾身のアタックを行った福住は1分46秒862というタイムを記録。一時はQ2進出が可能な位置につけたかと思われたが、ライバルたちのタイム更新にともないENEOS X PRIME GR Supraの順位はQ1ノックアウトとなる12番手となり、Q2への進出は果たすことができなかった。
「もう少しまとめられても10番手くらいだったでしょうか。セットアップも少しアグレッシブに振りすぎてしまいました」と福住は予選を振り返った。
ただ、決勝レースは何が起きるか分からない。「戦略などでも稼いでいきたい」と翌日のレースに向けて前を向いた。

RACE – 決勝レース
8月23日(日) 天候:晴れ/路面:ドライ
公式予選から一夜明け、迎えた8月23日(日)の鈴鹿サーキットは、この日も夏空が広がり、暑さが堪える一日となった。午後1時30分から行われた決勝レースは、気温34度/路面温度49度というコンディションで始まった。
そんな決勝レースに向け、TGR TEAM ENEOS ROOKIEは事前に作戦を練っていたが、スタートを前にまさかの事態が発生していた。通常、SUPER GTではレーススタートの遅くとも2時間30分前までにスタートドライバーを申告しなければならないが、決勝日の多忙なスケジュールの中で、申告が間に合わなかった。この場合、レギュレーション上第1ドライバーがスタートを担当することになっており、ENEOS X PRIME GR Supraは作戦で考えていた大嶋ではなく、福住がスタートを担当することになってしまった。
とはいえ、起きたことは悔やんでも仕方がない。チームはこの状況で最大限の力を発揮するべく、レースに臨んだ。
福住は序盤、グリッドどおりの12番手につけタイトル争いのライバルである#36 GR Supraを追っていく。4周目には他車のペナルティでひとつ順位を上げ、さらに13周目にはトラブル車両の発生により10番手へ。タイトな鈴鹿ではGT300車両との絡みで何度か前を抜くチャンスが訪れており、#36 GR Supraとは時に接近戦を展開しながらレースを進めた。
16周目にはGT300車両のストップでフルコースイエローが入るが、その解除後、GT500クラスではミニマムでのピットインを行う車両が出はじめた。チームはコース上がクリアになる状況を見ながら、24周を終えピットへ。大嶋に交代する。
コースに戻った大嶋は、序盤6番手につけていた#24 Z NISMO GT500を先行することに成功したが、ようやくタイヤが温まった翌周、今度はピットアウトしてきた#36 GR Supraにブロックされ、その間に#24 Z NISMO GT500の先行を許してしまう。タイトルを争うライバルだけに当然のバトルではあったが、#36 GR Supraを抜くことはできたものの、これで結果的にひとつ順位を落としてしまい、8番手で後半戦を戦うことになった。
レース後半、ENEOS X PRIME GR Supraのフィーリングは悪いものではなく、45周目に9番手に浮上した#36 GR Supraにはかわされることなく戦っていった。
終盤には、GT300車両が130Rでクラッシュし、セーフティカーが導入されたが、レースはそのまま再開されることなく終了することに。ENEOS X PRIME GR Supraは8位でフィニッシュした。
スタート前のまさかの事態から、チームは最善を尽くし3ポイントを持ち帰ることに成功した。ただ、ランキングでは3位に後退。サクセスウエイト、燃料流量リストリクターが効き苦しい中盤戦ではあるものの、ここが踏ん張りどころだ。今回のレースではセットアップのヒントも得ており、次戦での戦いに繋げていく。



福住 仁嶺 – Nirei FUKUZUMI – DRIVER
「予定とは異なりスタートドライバーを担当しましたが、僕としてはどちらでも良かったので、12番手から前を追っていきました。オーバーテイクできそうなタイミングもあったのですが、やはり厳しく、その後はしっかりと燃料をセーブしながら走りつつ、チャンスを待つ展開となりました。フルコースイエロー明けにチャンスはあったのですが、相手もチャンピオンだったのでなかなか簡単にはいかなかったですね。その後も前とは同じようなペースで走りつつ、ピットで繋ぐことができました。ピットアウト直後にもう少しポジションが守れればさらに上にいけたと思いますが、僕たちとしても反省点はあると思います。SUGOはまた状況も変わると思うので、しっかり上にいけるよう準備したいです」
大嶋 和也 – Kazuya OSHIMA – DRIVER
「後半スティントを担当することになりましたが、ピットのタイミングを遅らせたので、いったん前でコースに復帰することができました。もう少し後続を抑えたかったところはありますが、36号車に引っかかっている間に抜かれてしまったので、その点は悔しいですね。ペースは悪くなかったので、前に出られていれば抜かれないとは思ったのですが。ただ、クルマとしてはちょっとずつ方向性が見えてきた気がしますし、今後のレースに向けてもっと強いクルマができる感触がありました。ひさびさにリヤのグリップを感じることができましたし、次戦のSUGOまでにしっかりデータを見て改善することができれば、次のレースではちょっと面白い戦いができるのではないかと思っています。楽しみですね」


豊田 大輔 – Daisuke TOYODA – GENERAL MANAGER
「レース前の予想は厳しいものになると思っていましたが、今回は『そんな予想を超える戦い方をしよう』とテーマに戦ってきました。予選については我々の中でのミスもあり、ある意味予想どおりになってしまったと思います。決勝にはミスがないようにしようと思っていたのですが、まさかのドライバー申請を忘れるという、逆の予想を超える展開となってしまいました(苦笑)。ただ、そこからがROOKIE Racingらしく、みんなで一丸となってやってやろうと戦えたと思います。作戦もうまくいったと思いますが、#36 GR Supraの執拗なブロックもあったので、そこは少し残念でした。そんな中、我々なりに最低限の戦いはできたと思いますし、1点多く獲れたので、少しだけ予想は超えられたのかな、と思います」な場所に居続けることが必要だと思います。後半戦も頑張っていければと思っています」
武田 敏明 – Toshiaki TAKEDA – DIRECTOR
「結果としては8位でしたが、この結果がシーズンを終えたときに良かったのか、足りなかったのかが分かると思います。今回、スタートドライバー申請を忘れてしまうというミスがありましたが、バタバタの中だったとはいえ監督のミスだと思います。いろんな準備をしてきた中での順番が変わってしまったのは、申し訳なかったと思います。そんな中でみんなが一丸となって最善の力を出し切ってくれたので掴むことができた8位だったのではないでしょうか。次戦はスポーツランドSUGOでのレースで、サクセスウエイトから考えてもさらに厳しい状況にはなるとは思いますし、軽いライバルたちが上位に来るとは思いますが、今回のような力強いレースができればと思っています」

