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ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 第2戦 NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース

液体水素への挑戦、初の総合優勝。記憶に残る24時間に

2023年のスーパー耐久シリーズは、シーズンのハイライトとも言える第2戦富士SUPER TEC 24時間レースを迎えた。ROOKIE Racingにとってはチームの本拠地でのレースであり、2020年のGR YARISのデビューウイン、2021年のORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptのデビュー戦と多くの思い出があるレースでもある。
 そんな一戦は、今季も多くの挑戦とともに迎えた。今季第1戦鈴鹿で投入予定であった液体水素を使用したORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、3月に発生した火災の後、車両修復はもちろんのこと、2ヶ月間の期間を使ってアジャイルな改良を実施。水素配管の設計変更を行い安全性を高めたほか、50kgの軽量化も実現。2021年に気体水素で初参戦した際のラップタイムを上回る性能を実現した。
 ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは、『踏んで曲がれるクルマ』を目指し、ボディ剛性向上のためのブレース追加、リヤのスタビライザー変更などジェントルマンドライバー、社員ドライバーでも安心してレースを戦える『もっといいクルマづくり』のための作業を進めてきた。
 そして、第1戦鈴鹿では小さなトラブルで表彰台の可能性を失ってしまった中升ROOKIE AMG GT3にとっては、第2戦はリベンジを期する格好の舞台。監督でもある片岡龍也は、ドライバーとしては2008年の十勝24時間以来のスーパー耐久での24時間レース。2007年、2008年と十勝では優勝しており、3連覇への期待がかかった。

〈専有走行 5月24日(水)〜25日(木) 天候:晴れ/曇り 路面:ドライ〉
今季の富士SUPER TEC 24時間レースの走行は、例年よりも一日早い5月24日(水)に始まった。それというのも、3月に発生した韓国での火災の影響で、このレースからコントロールタイヤがブリヂストンに変更されたためだ。多くのチームにとって新たな要素ともなり、初日、そして5月25日(木)の3回の専有走行でタイヤに対応することが求められた。
 さまざまな改善を行ってきたORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、今回ふだんの4人のドライバーに加え、TGR-WRTチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラが加入。すでに今季ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptをドライブした経験もあり、この週末はラトバラ、そしてモリゾウと小倉康宏の3人による“ラップタイムバトル”も注目を集めていたが、走行初日から3人の差はかなり僅差。2日目の午前、午後の走行ではモリゾウが小倉を上回ってみせた。「ラトバラ選手は常にデータロガーも見返していましたし、気合がすごいです(笑)」というのは石浦宏明監督。
 そして、そんな戦いを安心して展開できるのも、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが順調なればこそだ。世界初の実験的なトライながら、コンパクトになった設備、念願のピットレーンでの給水素が行われながら、2日間の専有走行を締めくくることになった。直前に行った耐久テストも功を奏していることを感じさせた。
 また順調なのはORC ROOKIE GR86 CNF Conceptも同様だ。今回はプロドライバーとして関口雄飛を加えたが、すでに4月の公式テストからブリヂストンの市販タイヤであるPOTENZA RE-12Dを使用しており、こちらも監督兼任の大嶋和也が「走り出しからすごく感触も良い」と6人のドライバーが交代しながら周回。特に今回はラップタイムも非常に良く、これまで“ガチンコ”で戦ってきた#61 BRZをタイムで上回っているばかりか、時には今回からST-Qクラスに加わった仲間であり、同様にカーボンニュートラルフューエルを使うものの、車格が大きい#271 シビック・タイプRよりもスピードを上回るシーンもみせるなど、メンバーは専有走行から明るい表情をみせた。 そして、総合優勝を狙う中升ROOKIE AMG GT3は、やはり今回もAドライバーである鵜飼龍太の速さがポイントとなったことから、初日こそ4人のドライバーがステアリングを握りつつも、木曜の3回の専有走行ではメルセデスAMG GT3に慣れている蒲生尚弥、片岡龍也のラップをそこそこに、1回目には鵜飼の周回数を多くし、2回目では平良響が多くドライブ。予選、そして決勝レースに向けた準備を進めていった。

〈公式予選 5月26日(金) 天候:曇り 路面:ドライ〉
 明けて走行3日目となる5月26日(金)は、午後0時から公式予選が行われた。まずグループ2の予選には、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptはモリゾウがステアリングを握りアタックに臨むと、2分04秒960という好タイムを記録。ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptをドライブした加藤恵三は、第1戦鈴鹿からみせていた速さが光り、1分55秒647というタイムを記録。なんとプロが乗る#271 シビック・タイプRを上回ってみせた。このタイムには、周囲も驚くほど。
 グループ1の予選を挟み行われたグループXのAドライバー予選には、中升ROOKIE AMG GT3を駆り鵜飼がアタックに挑んだ。「速く走りたいところもありますが、しっかりクルマを感じながら走りたい」という鵜飼だったが、それでも1分41秒202と好タイムを記録。2番手につけた。
 続くBドライバー予選では、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは佐々木雅弘がきっちりと2分02秒567を記録。またORC ROOKIE GR86 CNF Conceptの山下健太も1分54秒742をマークし、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは総合38番手、ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは総合27番手につけた。そして、中升ROOKIE AMG GT3は蒲生尚弥が1分39秒891を記録。合算で最前列の2番手につけた。
 その後もORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは石浦宏明、小倉康宏、ラトバラがきっちりとアタックを終え、ラトバラは2分04秒737と、モリゾウをわずかに上回ることに。ORC ROOKIE GR86 CNF Concept、中升ROOKIE AMG GT3ともしっかりと予選を終え順調な予選日を締めくくった。

〈32号車決勝レース 5月27日(土)〜29日(日) 天候:晴れ/曇り 路面:ドライ〉

昨年を上回る2万2,200人の観衆が集まったほか、世界初の液体水素で走るエンジンの走りを見ようと、国内外から多くのメディアが集まるなかで迎えた5月27日(土)の決勝日。朝のフリー走行を経て、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは決勝レースを迎えた。


 ここまでは大きなトラブルはない。液体水素がみせる未来の扉を開くべく、モリゾウがスターティンググリッドでコクピットに座った。しかしこの後、このレースで最大のピンチとも言える瞬間が訪れた。複数のドライバーが座ることからORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptのシートはレールで動くようになっているが、モリゾウが望んだ位置にロックされない。刻一刻とフォーメーションラップの時間が近づくなか、モリゾウは調整を進めるが、石浦宏明監督、エンジニアたちの表情が青ざめていく。これまでせっかく液体水素のトラブルは起きていないというのに。ただスタートまであとわずかというタイミングで、シートレールが固定された。周囲の安心の表情を他所に、モリゾウは長い24時間レースをスタートさせた。
 まずはST-5クラス車両たちをリードしながら、11周でピットに戻ると、ピットレーンで最初の給水素を実施。その後ラトバラに交代すると、きっかりと15周でスティントをこなしていく。タイムも安定しており、ピットイン時に6分強の時間はかかっているものの、初の液体水素でのレースを感じさせない戦いをみせた。
 そんなORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptだったが、スタートから5時間が近づこうかというタイミングで、佐々木はガレージに車両を戻した。これは当初から予定されていた車体内のポンプの交換のためだ。液体水素の技術的な課題はさまざまなものを克服してきたが、どうしてもこのポンプのみはレース中二度の交換が必要だった。一度液体水素を抜くなど大がかりな作業だったが、スタッフたちは当初予定よりも慎重に作業を進め、4時間7分を要し再度ピットアウト。石浦がドライブし再度コースインした。この作業前後は、石浦か佐々木がドライブしきっちり確認を行うことも予定どおりだ。
 その後、深夜には他車のアクシデントの影響で赤旗中断があったが、早朝までをふたたびラトバラがドライブし、午前6時過ぎに再度ガレージイン。二度目のポンプ交換を行う。この頃には早朝ながら、モリゾウもふたたびピットに姿をみせ、スタッフを激励。これが功を奏したようで、二度目のポンプ交換は1回目から大きく時間を短縮し、3時間を切る2時間57分で作業を終えてみせた。
 すっかり夜は明け、レースは終盤に入ったが、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは快調そのもの。午前11時前からはふたたびモリゾウがドライブし、小倉、ラトバラへと交代。この頃には、1スティント16周を達成してみせた。
 そしてレースが残り30分を切ったタイミングで、ふたたびモリゾウがコクピットに乗り込むと、24時間の激闘を見事くぐり抜けチェッカーを受けてみせた。走行周回数は358周。奇しくも、初めて水素カローラが登場した2021年と同じ周回数となった。
「あの時はトラブルもあったのですが、今回は想定どおりに走ることができました。トラブル等もなく、本当にうまくいったと思います」と佐々木は満足げな表情をみせた。「進化の速さも感じていますし、今回はル・マンでの水素活用についても発表されましたよね。そういったモータースポーツの未来に繋がると思います」
 そして24時間チームを牽引した石浦は「耐久テストをこなしてきたこともあり、想像以上にしっかり走ることができました。この液体水素での挑戦が世界のエネルギー事情に影響を与えるかもしれませんし、このレースだけではない大きな一歩だったと思います。エンジニアの皆さんに感謝したいと思います」と振り返った。
 歴史はいま、刻まれた。

〈28号車5月27日(土)〜29日(日) 天候:晴れ/曇り 路面:ドライ〉

専有走行、公式予選と非常に快調にレースウイークを進めてきたORC ROOKIE GR86 CNF Concept。多くのファンが見守るなかで迎えたスタートで、ステアリングを握ったのは豊田大輔だ。

スタート直後、好走をみせる大輔は、いきなり#271 シビック・タイプRをオーバーテイクするなど好走をみせていく。
 大輔は1時間20分という長いスティントをきっちりとこなすと、今度は監督も兼務する大嶋和也に交代。大嶋も時折1分56秒台という素晴らしいラップタイムを記録し、今度は加藤恵三、佐々木栄輔と交代。ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは時計仕掛けのように安定したスティントとラップタイムを記録しながらレースを進め、スタートから4時間過ぎにはダンロップコーナーで発生したアクシデントの影響でセーフティカーが入ると、このタイミングで佐々木は一度ピットイン。ダブルスティントをこなした。
 ふたりはこれが2戦目。しかも佐々木にとっては初のナイトセッションでのレースだったが、「24時間レースで乗ってもらうことを見据えてテストや第1戦で多めに乗ってもらっていましたが、加藤選手はもうすっかり戦力になっています」と大嶋監督。
「佐々木選手は暗いなかでのレースになりましたが、前半こそ良かったものの、セーフティカーが入ったりで感覚がつかめないところがありましたね」
 とはいえ、佐々木もしっかりと最初のスティントをこなすと、プロとして招聘した関口雄飛がステアリングを握った。ここからは、“夜勤担当”の関口と山下が交代しながらナイトセッションを進めていく。白眉ともなったのが午前2時過ぎ。気温も低くなったこともあるが、山下が交代直後に1分55秒917という最速タイムを記録した。このタイムは、車格も排気量も大きいST-3車両にも匹敵するものだ。
 そんななか、午前3時30分を前にして、ダンロップコーナーでST-4クラスのTOM’S SPIRIT GR86がクラッシュしてしまい、レースは赤旗中断となってしまった。幸い元ROOKIE Racingドライバーの松井孝允選手に怪我はなかったが、レースはこの時点で一時赤旗中断となる。
 この時点でピットに入っていたORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは、午前5時のリスタート後ふたたび大嶋が乗り込んだ。夜も白みはじめ、トラブルも多くなる時間帯だったが、大嶋はここでダブルスティントを敢行。ROOKIE Racingのトップドライバーのひとりとして活躍するタフネスぶりをみせつけた。
 大嶋は午前8時前まで走り切ると、ふたたび加藤が乗り込みレースを進める。その後も佐々木、関口、山下と繋ぎ、さらに最後は加藤が乗り込み、ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは640周もの距離を走り切り、ST-Qクラスの2位でチェッカーを受けた。途中赤旗中断があり1時間30分ほど走らない時間があったにも関わらず、2022年よりも40周多い周回をこなしてみせ、さらに#61 BRZを2周先行することに成功した。
「レースを通じて何かが壊れたことはなかったです。昨年から継続してあったトラブルはありましたが、そこは僕がちゃんと把握しておくべきでした」と大嶋。
「でも結果のためにジェントルマンドライバーに楽をさせるのも嫌でしたし、24時間らしい経験もしてもらえたのは良かったですね。今回はペースも速かったですし壊れなかった。すべてにおいてレベルアップを感じられました」
 レースフィニッシュ後、ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept、中升ROOKIE AMG GT3と並んでパレードラップをこなしたORC ROOKIE GR86 CNF Concept。そのあまりの快走ぶりによるものか、豊田章男チームオーナーは「次期GR86のモデルチェンジに大きなステップを踏み出しました」と太鼓判を押した。2年目の挑戦は、この一戦で大きなターニングポイントを迎えたと言えるのかもしれない。

〈14号車 決勝レース 5月27日(土)〜29日(日) 天候:晴れ/曇り 路面:ドライ〉

 フロントロウ2番手からスタートを切ることになった中升ROOKIE AMG GT3。長丁場の24時間レースに向け、監督でもある片岡龍也がスタートドライバーを務めた。5月27日(土)午後3時のスタートともに、片岡は中升ROOKIE AMG GT3をプッシュ。オープニングラップのパナソニックコーナーでポールポジションスタートの#1 GT-Rをかわし、リードを広げていった。

ただST-Xの場合、やはり勝敗を分けるのはAドライバーのスピード。スタートから1時間12分を経て片岡からステアリングを受け継いだ鵜飼龍太にとっては、当然プレッシャーもかかる。しかし、この富士は鈴鹿よりもオーバーテイクがしやすい。スムーズにラップを重ねていくが、#1 GT-Rはプロに交代すると、鵜飼をオーバーテイクしていった。
 とはいえ、Aドライバーが乗り込むスティントによって順位変動は大いにあるのがスーパー耐久。スタートから2時間30分で蒲生尚弥に交代すると、ふたたび追い上げをスタートさせていった。
 しかしダブルスティントに臨んだ蒲生はその後、思わぬアクシデントに見舞われてしまう。300RでST-2クラスの車両をオーバーテイクしようとした際に接触。中升ROOKIE AMG GT3は姿勢を乱してしまった。危うくガードレールにクラッシュしてしまいそうになるが「回避しながら祈りました(苦笑)」という蒲生の願いが通じたか、すんでのところでクラッシュを避けることに。タイムロスを喫したが、幸いにしてダメージはなく、ここから追い上げをスタートさせることになった。
 この後からレースは荒れ始め、ダンロップコーナーでのクラッシュからセーフティカーランとなり、その間にふたたび片岡に交代。夜は片岡と平良で繋いでいく。午前3時30分過ぎにはアクシデントの影響でガードレール補修が必要となり、レースは赤旗中断となったが、このスティントも片岡がドライブ。レース後半を監督業に専念しようという計画だった。
 レースは午前5時にリスタートを迎えるが、ここで名手片岡がリスタート時、ファーストセーフティカーライン手前でセーフティカーを追い越してしまったとしてペナルティがとられてしまった。長丁場のスティント終盤での「単純に勘違い」というところだったが、幸い軽いペナルティで済んだのは不幸中の幸いだった。
 レースは朝を迎え、トップ争いはプロドライバーがなるべく先行して乗りリードを広げる作戦を組んできた#819 GT-R、そして中升ROOKIE AMG GT3の争いとなっていく。朝の平良のスティントでは、オーバーテイクを許してしまうシーンもあった。ただ、#819 GT-Rは夜間のうちにリードを広げたい考えだったが、赤旗中断が入ったことでわずかに戦略が狂っていた。Aドライバーのスティントを残していたことで、もし終盤にセーフティカーランなどが入った場合、中升ROOKIE AMG GT3が追いつけなくなる可能性もあった。
 ある種#819 GT-Rはギャンブル的要素をもっての戦略だったが、一方で中升ROOKIE AMG GT3は終盤、鵜飼のスティントを終えたときにしっかりと#819 GT-Rを射程に抑え、最後のスティントを蒲生に託した。
 #819 GT-Rは、最後のスティントでAドライバーが乗り込むことになったが、蒲生はみるみるうちにギャップを縮めていく。レースは残り23分。蒲生は一気に最終コーナーで追いつくと、翌周のグリーンファイト100Rコーナーで一気にトップへ! そのまま逃げ切り、中升ROOKIE AMG GT3はスーパー耐久でのROOKIE Racingとしての初の総合優勝を飾った。
「とにかくセーフティカーが出るなと願っていましたが、総合力で今回は勝つことができました。スピードではまだ負けているところはありましたね」と不眠のままチェッカーを迎えた片岡は笑顔をみせた。また鵜飼は「チームとして総合優勝を狙っていたので、自分のできることを心がけてやり切ることができました。ホッとしたと同時に、チームのすごさを感じました」という。
 また昨年ST-2クラスで優勝し、連覇を果たした平良は「嬉しいです! 昨年はホッとした印象でしたが、今年は逆転優勝ですし、心から嬉しく思います」と喜んだ。
 獲得ポイントも大きいレースを制したことで、ランキングでもトップに躍り出た中升ROOKIE AMG GT3。ついに勝ち取った総合優勝とともに、さらなる高みを目指していく。



MORIZO’s Voice

皆さん、おめでとうございます!

ROOKIE Racingとして初のスーパー耐久での総合優勝です!そして初の液体水素での挑戦も完走です!

さらに次期GR86のモデルチェンジに向けて、大きなステップを繋げることができました。

全員の総合力の賜物だと思います。本当にありがとうございました。

そしてチーム全員ひとりひとりに『ありがとうございました』と『おめでとうございました』を伝えたいと思います。

ROOKIE Racing オーナー  豊田 章男