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2026 SUPER GT Round 4 – GT300 Class

PRACTICE 公式練習
8月1日(土) 天候:晴れ/路面:ドライ

 2026年のSUPER GTは、5月に行われた第2戦の後、第3戦マレーシアが延期になったことから、約3ヶ月のインターバルがあった。多くのファンにとっても、そしてTEAM ENEOS ROOKIEにとっても待望の第4戦が、いよいよ8月1日(土)に幕を開けた。
 舞台は第2戦と同じ富士スピードウェイだが、季節は夏となり気温も路面温度も大きく上がっているほか、レース距離も第2戦の3時間に対し、300kmと短い距離。そんな一戦に向け、TEAM ENEOS ROOKIEは準備を整え、午前10時30分からスタートした公式練習に臨んだ。夏の日射しがまぶしい晴天で、気温31度/路面温度44度という暑さとなっていた。
 今回、TEAM ENEOS ROOKIEは石浦宏明のパートナーとして、鈴木斗輝哉が第1戦以来の復帰となった。チームは若き力の復活を歓迎し、上位進出を目指し、まずは石浦からENEOS X PRIME AMG GT3のステアリングを握りコースイン。午後の公式予選に向けて準備を進めた。
 石浦はまず10周をこなし、9周目に1分38秒877というベストタイムを記録すると、鈴木に交代する。4月以来のENEOS X PRIME AMG GT3で「個人的にちょっと感覚が戻っているかな? という感じもありましたが、走ればすぐに対応することができました」と順調にペースアップ。一度ピットに戻った後は、ロングランを敢行し、29周ものラップをこなし公式練習を締めくくった。この公式練習でのベストタイムは石浦がマークした1分38秒877で13番手。ストレートスピードにやや苦戦しており、セットアップ改善は必要ではあるものの、それ以上に大きかったのは鈴木の久々のドライブだった。
「チームの皆さんにたくさんサポートをいただいたおかげで順調にメニューもこなせましたし、レースペースの確認や予選のセットアップも含め、すごく充実した公式練習を送ることができました」と鈴木は笑顔をみせた。
 ベストタイムでは他車に分があり、ライバル勢も速さをみせる中ではあったが、TEAM ENEOS ROOKIEは午後に予定される公式予選に向けて、久々のレースウイークを順調に終えた。

QUALIFY 公式予選
8月1日(土) 天候:曇り/路面:ドライ

厳しい暑さとなった午前の公式練習の後も、富士スピードウェイの暑さはなかなか和らぐことはなく、午後2時20分から行われた公式予選も気温32度/路面温度45度という厳しいコンディションのなかで行われた。
 午前の公式練習では予選に向けてしっかりとセットアップを進めていたENEOS X PRIME AMG GT3は、石浦がQ1のアタッカーを担当。B組からQ2進出を目指した。5周目、1分37秒678を記録した石浦は、8番手でまずはきっちりとQ1突破を達成。ベテランらしい結果を残した。
 そんな先輩の活躍をうけ、Q2では鈴木がENEOS X PRIME AMG GT3をプッシュしてみせる。1分36秒922を記録し7番手へ。上位入賞が狙える好位置につけた。さらに、第2戦も激しいバトルを展開した#4 メルセデスを上回る位置につけることができた。「石浦さんがQ1を突破してくれたおかげです」と鈴木も笑顔をみせた。
 一方の石浦は予選後「2番手まで0.1秒ほどだったので、その点はちょっと悔しいですね」と僅差のなかでのタイムに苦笑いを浮かべた。
 チームには良い雰囲気が漂っていた。

RACE 決勝レース
8月2日(日) 天候:雨〜曇り/路面:ウエット〜ドライ

公式予選から一夜明けた8月2日(日)、富士スピードウェイは雲が多いなかで迎えた。気温34度/路面温度47度というコンディションのもとウォームアップを経てグリッドに並ぶころ、富士にはいきなり雨が降り出した。ところが午後1時30分のスタート直前に雨は止み、今度は日射しが出る。グリッド上でタイヤ選択を悩ませることになったが、鈴木がスタートドライバーを務めたENEOS X PRIME AMG GT3は、スリックタイヤを選んだ。
 レースはセーフティカースタートとなり、5周目にまだ濡れた部分があるなかで退去。熱戦が始まった。ただスタート直後、GT500クラスで大きなクラッシュが発生。いきなりの赤旗中断となった。
 レースは午後2時15分にふたたびセーフティカー先導のもと再開された。10周目にセーフティカーが退去すると、鈴木はまずは7番手を守りながらレースを進める。ENEOS X PRIME AMG GT3のフィーリングは予選後から好調で、第2戦で得られたデータも活かしながら改良が進められていたが、鈴木は好ペースで追い上げを開始。13周目にはまずは#18 メルセデスをかわし6番手に浮上すると、17周目には#7 フェラーリ、#6 フェラーリとバトルを展開。一気に4番手に浮上する。鈴木の勢いは留まるところを知らず、21周目に#52 GR Supraを、23周目に#60 LC500をパス。2番手までポジションを上げた。
 復帰戦で快進撃をみせ、大きなインパクトを残した鈴木は、33周を終えピットインし石浦に交代する。「急に緊張感が出てきました(笑)」という石浦だったが、ピットアウトすると、タイヤ交換本数を減らした#52 GR Supraが首位に。序盤首位だった#45 フェラーリ、#7 フェラーリ、そしてENEOS X PRIME AMG GT3という順位となっていた。レース中盤、#52 GR Supraと#45 フェラーリが激しいトップ争いを展開すると、次第に#45 フェラーリの後方に#7 フェラーリ、そして石浦が接近。上位争いは緊迫感あふれる展開となった。
 2番手だった#45 フェラーリは、タイヤのピックアップを拾ってしまい次第にペースが苦しくなる。終盤、石浦は#45 フェラーリ、#7 フェラーリとのバトルを展開した。
 ここで石浦はベテランらしい技をみせる。3台のうち、最もタイヤに余裕があったことを感じ取ると、60周目にまずは#7 フェラーリをオーバーテイクしてみせる。これで表彰台圏内の3番手だ。
 さらに石浦は、ファイナルラップのGRコーナーで冷静に#45 フェラーリをオーバーテイク! これで2番手に浮上し、そのままフィニッシュ。TEAM ENEOS ROOKIEに嬉しいチーム初の2位表彰台をもたらした。
 第2戦富士で小林可夢偉がもたらしたセットアップのヒントが、鈴木の速さ、石浦の技によってついに花開いた。そして、それを支えたチーム全体で掴んだ初表彰台となった。TEAM ENEOS ROOKIEは、表彰台のさらにもう一段上を目指す。


石浦 宏明
Hiroaki ISHIURA DRIVER

「目標は表彰台としていたのですが、土曜の公式練習は入賞もできないのではないかと思うくらいだったので、それを考えると、自分たちができる最善のレースができたのではないかと思います。何より鈴木選手のスティントが素晴らしすぎました。待っている間に『これは今日は優勝争いをするのかもしれない』と急に緊張感が出てきました(笑)。僕のスティントでも最後に見せ場を作ることができましたが、抜くことができたのはクルマとタイヤのおかげでしたし、チームのみんなが取り組んできた成果だと思います。他のどのチームよりも努力してきたと思いますからね。その歩みを止めずにもっと上にいきたいですが、ここからが難しいのがSUPER GTです。これからも学びながらやっていきたいと思います」

鈴木 斗輝哉
Tokiya SUZUKI DRIVER

「自分としてもこれほど決勝レースで良いペースで走れると思ってもいませんでした。本当にチームの皆さんが良いクルマを作ってくださったおかげですし、ブリヂストンさんも素晴らしいタイヤを作ってくださったと思います。自分としてはまだまだ何もできていないですが、皆さんのおかげで良いレースができました。途中、#7 フェラーリの梅垣選手とのバトルになりましたが、同じTGR-DCドライバーだからというわけではありませんが、ふたりで前に行けたので偶然だな、と思いました。初めてのSUPER GTでの表彰台でしたが、人も多かったので少し感動しましたね。もちろんまだ優勝という目標がありますが、チーム1年目で表彰台に立てたので、皆さんに感謝したいと思っています」

山村 豊 
Yutaka YAMAMURA GENERAL MANAGER

「GT300での初表彰台を嬉しく思います。参戦開始から3戦目で表彰台を獲ることができたのは、モリゾウさんをはじめ、ENEOSさんのお力添えがあってこそ達成できたと思いますし、結果でお返しできて良かったです。今シーズンは3戦目までにいろいろなことがありましたが、2戦目では小林可夢偉選手に助けてもらい、ROOKIE Racingの原点であるピットで初入賞できました。今回はそのフィードバックからさらに積み上げての表彰台だったので、一歩一歩進んでいくROOKIE Racingらしいレースができたのかな、と思っています。まずはこの表彰台を喜びたいですが、もうひとつ上に優勝という目標があります。これからもその目標に向けて頑張っていきたいと思います」

関谷 利之 
Toshiyuki SEKIYA DIRECTOR

「ドライバーふたりが素晴らしい仕事をしてくれましたね。チームとしては若手スタッフも頑張りましたが、まだもう少しやらなければいけないところはあります。その点をドライバーたちがフォローしてくれたと思いますね。今回のクルマの良さは、前回ドライブしてくれた小林可夢偉選手からヒントがありました。土曜の走り出しはうまくいきませんでしたが、予選に向けてみんなで改善し、セクター3をうまく走れるようにできたと思います。やってきたことがうまく結果に繋がりました。今回は2位という“ご褒美”をもらいましたが、今後もひとつひとつ積み上げていきたいと思います。斗輝哉選手も帰ってきて良い雰囲気ですし、チーム全員で掴んだ表彰台だったと思います」