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2026 SUPER FORMULA Round 1, Round 2

PRACTICE – フリー走行
4月3日(金) 天候:晴れ/路面:ドライ

 いよいよ2026年の全日本スーパーフォーミュラ選手権が開幕を迎えた。今シーズン、チーム名も『NTT docomo Business ROOKIE』と改められ、新たに福住仁嶺をチームのドライバーに迎えた。昨年までチームの成長をともにしてきた大嶋和也は、『ガーディアン』として石浦宏明GM兼監督とともにチームをサポートしていくことになった。
 そんな新体制で迎えた2026年は、2月に鈴鹿サーキットで公式テストが行われたが、福住は全セッションで上位につけ、4回目ではトップタイムを記録するなど、チームの期待に応える速さをみせていた。大嶋とともに成長してきたNTT docomo Business ROOKIEは、新たなスピードスターとともにさらなる飛躍を遂げるべく、開幕戦の地であるモビリティリゾートもてぎに乗り込んだ。
 そんな第1戦/第2戦のレースウイークは、4月3日(金)のフリー走行1回目で幕を開けた。晴天のもと気温16度/路面温度30度という初春の陽気のなか、福住は6周ほどのアウトインを繰り返しながら作業を進め、セッション終盤には1分31秒078というベストタイムを記録。まずは14番手で終える。
 午後2時30分から行われたフリー走行2回目も晴天で、気温22度/路面温度39度というコンディションで行われた。ここでも福住はショートランを繰り返し、終盤には1分30秒389というベストタイムを記録。グループ分けされた10分間の走行もこなし、10番手で終えた。
 今季開幕の舞台となったモビリティリゾートもてぎは、このオフに舗装が全面的に張り替えられており、各陣営でその対応が進められたが、NTT docomo Business ROOKIEもこれまでのデータを使いながら対応していった。
「このチームに移籍して、初めてのもてぎでしたが、しかも新路面でかなり未知な状況はありました。鈴鹿で懸念していた部分が顕著に出てしまい、午後に向けて解決していった結果、そこそこのところに持ってこられたと思います」と福住。
 ただ一方で「課題もまだまだあります」とも。チームとともに、翌日に控える第1戦に向けて作業を進めていった。

Round 1 QUALIFY – 第1戦 公式予選
4月4日(土) 天候:曇り~雨/路面:ドライ~ウエット

 フリー走行から一夜明けた4月4日(土)は、事前に雨の天気予報も出ており、午前9時20分からスタートした第1戦の公式予選は、直前からパラパラと雨が舞うコンディション。ただ、すぐに路面が濡れるわけではなく、Q1のA組、B組ともにスリックでのアタックとなった。
 B組に出走した福住は、まずは1分30秒463というタイムを記録。B組の3番手につけ、Q1突破を果たす。さらに続くQ2では、1分30秒077というタイムを記録。4番手につけてみせた。NTT docomo Business ROOKIEにとっては、これまでの歴史のなかでの予選最上位だ。しかし直後、まさかの裁定が下った。予選後の車検で最低重量違反とされ、予選タイム抹消となってしまった。わずかな計算の差で重量が足りなかった。チームのミスであり、最高の仕事をしてくれた福住には謝意を伝えた。
 ただ福住は「抹消は残念ですが、素直に4番手は嬉しいものでした。ピークのポテンシャルを出すことは難しいですし、手ごたえを感じた予選でしたね」と前を向いた。
 決勝は雨の予報が出ていたが、挽回のチャンスでもある。チームも切り替え、レースに向けて準備を進めた。

Round 1 RACE – 第1戦 決勝レース
4月4日(土) 天候:雨/路面:ウエット

 公式予選終了後、午前11時ごろからモビリティリゾートもてぎは雨が強くなりはじめ、路面は完全にウエットコンディションに転じてしまった。
 午後1時45分から第1戦のスタート進行が始まったものの、レコノサンスラップの最中も雨量が多く、車両からは大きな水しぶきが上がる。午後2時45分からの決勝は、セーフティカースタートで迎えた。
 公式予選でのタイム抹消にともない、福住は最後尾の24番手からセーフティカーランに向かったが、雨量が多い状況は変わらず。3周を走った後、午後2時52分に赤旗が提示されレースは中断となった。
 その後、雨脚がやや弱くなった午後3時55分にセーフティカー先導のもとレースは再開され、午後4時27分、16周目についにスタートを迎えた。
 セーフティカーラン中に1台がスピンしていたことから、福住は23番手から水しぶきの中に突入していく。再開後の16周目、5コーナーで2台が接触し福住は20番手にポジションアップ。ただ、その接触車両のストップのためレースは3回目のセーフティカーランとなった。
 リスタート時点でレースは15分のタイムレースとなっていたが、接触車両の処理後、残り6分でリスタートを迎えるも、またも5コーナーでストップ車両が発生。満足にレースができないまま、第1戦はフィニッシュを迎えた。
 福住はクラッシュのリスクをしっかりと避けながら、20位でゴール。レース後、ペナルティによるタイム加算の車両がおり、ひとつ繰り上がり19位で第1戦を終えることになった。

Round 2 QUALIFY – 第2戦 公式予選
4月5日(日) 天候:曇り/路面:ドライ

 公式予選ではまさかのタイム抹消、そして決勝レースでは雨のため満足に追い上げることができないレースとなってしまった第1戦から一夜明け、NTT docomo Business ROOKIEと福住は第2戦が行われる4月5日(日)を迎えた。
 この日のモビリティリゾートもてぎは雲が多いものの晴れ間も見える状況。前夜の雨が残り、ウエットパッチがあったものの、午前10時10分からの公式予選はほぼドライコンディションで迎えた。
 A組からQ1に臨んだ福住は、ここまでのセットアップの改良が実を結び、好フィーリングで1分31秒341というタイムを記録。トップでQ1突破を果たした。続くQ2では、「B組の様子なども見ながら自分なりの工夫やチームと話をしながら改良をしましたが、思った方向にいきませんでした」とやや伸び悩み、1分30秒917というベストタイムで7番手という順位となった。
「少し難しい予選になりました」と福住は振り返ったが、それでも上位を狙うことができる好位置なのは間違いない。福住とチームは、午後の決勝レースでのポジションアップに向けて準備を進めた。

Round 2 RACE – 第2戦 決勝レース
4月5日(日) 天候:曇り/路面:ドライ

 迎えた午後2時45分からの決勝レースは、薄曇りのもと気温22度/路面温度28度というコンディションでスタートを迎えた。7番手からスタートした福住だったが、1周目、S字では目前でクラッシュが起きたり、バックストレートではパーツが飛散してくるなど危ないシーンを避けることができたものの、わずかにポジションを落とし9番手という位置につけた。 ただ、福住のペースは悪くない。3周目には最終コーナーでストップ車両がありセーフティカーランとなったが、7周目の再開後もプッシュを続け、9周目には前を行く#65 イゴール・オオムラ・フラガをパスすると、10周を終えピットインする車両が出るなかでコース上にステイ。少しずつポジションを上げていった。
 チームは戦略を考えるなかで、福住がフレッシュエアで走ることができることを考えピットインのタイミングをうかがっていった。15周目、他車のピットインもあり、福住は3番手までポジションを上げると、2番手の#38 阪口晴南を追いながら、燃料が軽くなるとともにラップタイムも向上。20周にはトップを走っていた#6 太田格之進が、24周には#38 阪口がピットインすると、トップに立つことに。レースが終盤を迎えた29周目、ついに福住はピットインし、タイヤ交換を行った。
 この時点で、ピットアウトさえうまくいけば表彰台が見えてくる展開なのはチーム全員が共有していた。プレッシャーがかかるなかで、チームは鍛えたタイヤ交換作業をみせる。左リヤのレンチが一瞬外れず、タイヤマンが尻もちをつくシーンがあったものの、福住は無事ピットアウト。コースに戻っていった。
 ここで、さらにレース展開も福住に味方した。序盤トップを走っていた#39 大湯都史樹が、4番手以下の集団を大きく抑えていたのだ。最後までピットインを遅らせた#3 ルーク・ブラウニングも福住の後方に。ついに3番手を確定させることになった。
 トップ2台に追いつくことはできなかったが、福住は歓喜で沸くピット前を通過し、3位でチェッカー! NTT docomo Business ROOKIEに、ついに初めての表彰台をプレゼントした。チームオーナーのモリゾウの目にもわずかに光るものが見え、チームは大きな喜びに沸いた。
 しかし、3位はまだ通過点。チームはさらなる高みを目指し、次戦に臨む。


福住 仁嶺 – Nirei FUKUZUMI – DRIVER

「移籍しての初戦でしたが、ROOKIE Racingの皆さんはSUPER GTで良く知っていますし、テストから初年度とは思えない良い雰囲気でやらせてもらいました。第1戦の予選でもタイム抹消にはなりましたが、みんながすごく集中して作業を続けてくれたことでこの結果に繋がったと思います。第2戦でも、昨年の大嶋さんのパフォーマンスがすごく高かったので、決勝も自信があったと思います。予選後の手ごたえやチームの戦略がうまくはまってくれて、3位まで上がることができました。皆さんが初表彰台がかかるプレッシャーの中で、良い仕事をしてくれたことが表彰台に繋がったと思います。皆さんに感謝したいです」


石浦 宏明 – Hiroaki ISHIURA – GM / DIRECTOR

「第2戦ではスタートで順位が下がってしまいましたが、とにかく福住選手がクリアな状況で走ることができれば速いだろうと思っていました。まわりの状況などを見ながら戦略を考えましたが、福住選手がどんどんペースを上げてくれましたし、エンジニア陣も総出で戦略をサポートしてくれました。チーム全員で勝ち取った表彰台だと思います。第1戦での反省点が多かったので、福住選手がしっかり第2戦で取り返してくれて良かったです。優勝やチャンピオンを獲るためには、ここからもう一段レベルを上げることが必要です。3位では喜べないくらいのチームになるよう、さらに全員で成長していきたいと思います」