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2022 AUTOBACS SUPER GT 第3戦たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE

<公式練習:5月28 日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ>

第1戦岡山でポール・トゥ・ウイン、第2戦富士ではサクセスウエイトに苦しみつつも、荒れに荒れたレースで満身創痍ながら2ポイントをもぎとったTGR TEAM ENEOS ROOKIE。

ポイントランキング首位のまま迎える第3戦の舞台は、三重県の鈴鹿サーキットだ。もちろんランキング首位ということもあり、ウエイトは最も重い状態が続いているが、第4戦までしばらく間が開くこともあり、前半戦のひと区切りとして第3戦を好結果で終えておきたいところだ。

 迎えた5月28 日(土)の鈴鹿サーキットは気温26℃と、初夏の陽気のもとで迎えた。重さが厳しい状態ではあるが、タイトな鈴鹿では予選で前の位置につけることが重要。午後の公式予選に向けてセットアップを確認するべく、午前9時30 分からの公式練習に臨んだ。まずENEOS X PRIMEGR Supra は山下健太がステアリングを握りコースイン。3周目に1分47秒728 というベストタイムをマークし、セットを確認していった。

 山下は16 周を走りENEOS XPRIME GR Supra をピットに戻し、大嶋和也に交代する。セットアップも少しずつ改善しつつあり、好グリッド獲得に向けて重要な予選Q1 突破の可能性が少しずつ見えはじめてきた。大嶋は交代後4周目に1分49 秒135をマークした後、14 周を走りふたたびピットイン。ニュータイヤを履いてのアタックシミュレーションを行うべく、ふたたび山下に交代した。  午前11 時05 分からのGT500クラスの専有走行の時間となり、山下はENEOS X PRIME GR Supra をウォームアップさせていくが、これから各車がアタックしようかというタイミングで、スプーンカーブ立ち上がりに車両をとめた#38 GR Supra から火の手が上がってしまう。この消火のため即座に赤旗となり、そのまま公式練習は終了となった。もちろんライバルも同様だが、ENEOS X PRIME GR Supra はどんなポテンシャルがあるのかははっきりとはしないまま、公式練習を終えることになった。


<公式予選 :5月28 日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ>

迎えた午後3時18 分からの公式予選。午前に続き天候は晴天で、気温は28℃まで上がるなか、いよいよGT500 クラスの公式予選Q1がスタートした。第2戦富士では、非常にわずかなタイム差でQ2 進出を逃しただけに、ENEOS X PRIME GRSupra のコクピットに座る山下も気合が入る。

そんななか、コースオープンから6分後に山下はコースに入っていくと、タイヤを温め3周目にアタックラップに入っていった。

 ENEOS X PRIME GR Supra はフィーリングも良好で、山下はテクニカルな鈴鹿を果敢に攻めていく。「自分のアタックも決まった」という山下がマークしたタイムは1分45 秒219。かなり良好なタイムだったが、サクセスウエイトが軽いライバルたちは、1分44 秒台へ突入していく。ENEOS X PRIME GR Supra の順位が少しずつ下がっていき、終わってみれば8番手につけた#16 NSX-GT とは0.020 秒差の9番手という順位。

またも超僅差でQ2 進出を逃すことになってしまった。

 山下は悔しさをみせたが、大嶋は「よくがんばってくれたと思います」と山下を讃え、シングルグリッドに手ごたえを感じつつ、予選日を締めくくった。


<決勝レース:5月29 日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ>

迎えた5月29 日(日)の決勝日。前日も初夏の暑さだったが、この日は気温が30 度以上に上がり、路面温度もグングンと上昇する暑さのなか、午後1時10 分、決勝レース前のウォームアップが始まった。チームは決勝レースに向けたセットアップを確認していくが、途中GT300 クラスの車両がデグナー立ち上がりでクラッシュ。ガードレールにもダメージがおよび、走行はその場で赤旗中断となった。

 セットアップを確認する時間が減ってしまったENEOS X PRIME GRSupra ではあったが、それでも予定より15 分遅れの午後2時45 分に迎えた決勝レースで、スタートドライバーを務めた山下健太は、好フィーリングを得て序盤のレースを戦っていく。サクセスウエイトもあり、容易にオーバーテイクができるわけではないが、1周目に#12 Z GT500 がトラブルで脱落、さらに4周目には#36 GR Supra がドライブスルーペナルティで後退するなど、山下は5周目に7番手にポジションアップ。さらに混戦のなか、9周目に#39 GR Supra との白熱のバトルを展開。これを制し、6番手まで浮上した。山下はさらに前を走る#19 GR Supra にターゲットを定めるとバトルを仕掛けるが、相手はポールポジションスタートで速さもある。
途中、GT300 車両のクラッシュによるセーフティカーランなどを挟みながら、ウエイトの厳しさもあり、なかなか攻略できないまま序盤戦を続けていく。17 周を過ぎるころになるとGT500でもピットインを行うマシンが出はじめ、TGR TEAM ENEOS ROOKIE でもタイミングをうかがっていった。

 チームは23 周を終えたところで、山下をピットに呼び戻した。迅速な作業で後半スティントを任せた大嶋和也を送りだす。ポジションは6番手。大嶋はさらなる上位を目指していくが、27 周目の日立Astemo シケインでGT300 車両に行く手をに阻まれるかたちとなってしまい、わずかにコースオフ。その間に#16 NSX-GT、#8 NSX-GT の先行を許してしまった。

 とはいえ、33 周目には#16 NSXGTが二度目のピットインを強いられ、ENEOS X PRIME GR Supra の順位はふたたび7番手。その後も大嶋はあきらめず前を行く#8 NSX-GT を追っていくが、レース終盤、大嶋のペースが苦しくなり始めてしまった。優勝を飾った第1戦岡山でも、レース後半は山下のペースが苦しくなり始めていたが、大嶋と順番を入れ換えても同じ症状が出てしまう。そんな状況を逃すまいと、大嶋の背後からは #24 Z GT500が迫ってきた。運悪く、レースは38周目にセーフティカーが導入され、集団のギャップは一気に縮まってしまう。

 大嶋はリスタート後も少しでも良い順位を得ようと必死の防戦を試みるが、45周目、ペースに優る#24 Z GT500 が先行。ENEOS X PRIMEGR Supra の順位は8番手となった。最終的に、大嶋はそのまま8位でチェッカー。なんとか3ポイントをもぎとり、第3戦を終えることになった。ランキングでは、今回優勝を飾った #3 Z GT500 と同点ながら2位だ。とはいえ、ライバルたちもポイントを積み、少しずつサクセスウエイトも重くなってきている。ENEOS X PRIME GR Supra と同じ状況に近づきつつあるのだ。

そんななか、TGR TEAM ENEOS ROOKIE は今季はしっかりとポイントも重ねられている。次戦の第4戦富士まで2ヶ月超のインターバルがあるが、ここからが正念場だ。


ドライバー/監督コメント

DRIVER 大嶋 和也 (Kazuya Oshima):「今回、レースウイーク前にはもう少し上の順位を目指していたところもあるので、悔しい気持ちはありますが、やはりサクセスウエイトを考えると軽いライバルも多かったですし、仕方がないところもあります。ただ、クルマの面でもまだまだやれるところも多いので、課題がありますね。とはいえランキングトップタイは守ることができましたし、周囲もウエイトを積み始めてきました。今後は戦いやすくなってくるはずです。暑いレースで出てくる問題も多いし、次戦までの長いインターバルでしっかり取り組んでいきたいです。特に今回、自分が後半スティントを担当しましたが、やはりレース後半に苦しくなる状況がありました。参考になることもあったと思いますので、しっかり改善していきたいですね」

DRIVER 山下 健太 (Kenta Yamashita):「公式予選ではギリギリでQ2 に進出することができず、すごく残念でした。タイムも悪くないものだったのですが、0.020 秒差と聞くとやはり悔しいです。こういった状況でもしっかりQ1を通れるようにしていきたいです。決勝では今年初めて前半スティントを担当しましたが、ペースは悪くないものでした。自力で1台をオーバーテイクできましたしね。#19 GR Supra をなかなか抜けなかったのは悔しいですが、サクセスウエイトの重さが響きまた。一方で、今回大嶋選手に後半を担当してもらいましたが、やはりレース後半に苦しくなる状況で、そこに課題があると思います。今後長距離レースも多いので、その点が改善できればもっと良いレースができるはず。 最低限のポイントを獲れましたが、もっと前を目指していきたいですね」

DIRECTOR 高木 虎之介 (Toranosuke Takagi):「結果としては8位で、なんとかポイント獲得を果たすことができましたが、うまくいっていれば4〜5位も見えていただけに、少し悔しいところはありますね。ですがこれもレースですし仕方がないです。サクセスウエイトが苦しい状況でのレースで、しかも全体的に僅差、荒れた展開の中でこうしてポイントも獲れましたし、前向きにとらえていきたいです。昨年まではこういった状況でポイントを獲ることができなかった。またランキング上位のライバルよりも先行できたこともプラス材料です。長いシーズンを考えたら、まだ同点でランキング首位と並んでいますし、今後の中盤戦でもしぶとく、獲得できるときにしっかりとポイントを獲れるようなレースを続けていきたいと思います」


SUPER GT 第3戦 リザルト


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