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全日本スーパーフォーミュラ選手権2022 第5戦

土曜フリー走行:6月18 日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ

2022 年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は、折り返しとなる第5戦を迎えた。舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。アップダウンが激しくまた、全長が短くスーパーフォーミュラの場合1分強でラップしてしまうコースだ。第4戦オートポリスでは入賞に向けた手ごたえを得ながら、接触されレースを失ってしまったdocomo business ROOKIE と大嶋和也にとっては、後半戦へさらに右肩上がりの手ごたえと結果が欲しいレースだ。

 搬入日となった6月17 日(金)は風も爽やかな初夏の陽気だったが、迎えた6月18 日(土)の予選日は晴れ渡り、全国的な暑さのなかSUGOも気温が上昇。気温25 度、路面温度36 度というドライコンディションのもと午前9時10 分からフリー走行がスタートした。

 大嶋はコースオープンとともにフィーリングを確認していくが、前戦オートポリスでも悪くなかった感触は今回もポジティブなもので、大嶋も「今年いちばん決まっている」と好感触をピットに伝える。3周目には1分06649 というタイムをマークすると、ピットアウト〜インを繰り返しながらセットアップを向上させていった。

 途中赤旗中断などはないまま進んでいったセッションだが、終盤、そろそろニュータイヤを履いたアタックシミュレーションの準備を進めようかという午前10 33 分のタイミングで、突如赤旗が提示された。コース内にストップ車両はなかったが、なんと計時システムのトラブルというもの。珍しい中断はシステム復旧の後の午前1043 分に解除され、フリー走行は10 分間延長された。

 大嶋はこのタイミングでニュータイヤを履きアタックを行っていくが、ここで大嶋はうまくタイムを伸ばすことができず、結局3周目にマークした1分06 649 がフリー走行のベストタイムとなった。実際の予選を想定したタイムが出せなかったのは心残りではあるが、感触は悪くない。午後の公式予選でのQ2 進出を目指し、チームは準備を進めていくことになった。


第5戦 土曜公式予選6月18 日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ

やや雲が増えたものの、晴天のもと迎えた午後2時からの公式予選。今回、大嶋は予選Q1 のB組から出走した。

気温28 度/路面温度44 度という夏の暑さのなか、大嶋は午後2時20 分からのB組のコースオープンとともにまずはユーズドタイヤで一度コースイン。ピットに戻りニュータイヤに交換した後、ウォームアップを行った。

 大嶋は4周目、しっかりとアタックを決め1分05 秒603 というベストタイムをマークし、フリー走行からは1秒以上のタイムアップを果たしてみせた。ただ、今回のB組は非常にハイレベル。トップから0.255 秒差でQ2 に進出できないという激しいものだった。大嶋のタイムは最終的に10番手となり、決勝レースは19 番手からスタートすることになった。

「フィーリングも悪くなかったのですが、想像以上にまわりが速かったです」と大嶋は感触が良かっただけに悔しさを浮かべた。
片岡龍也監督も「シビアなタイム差のなかで、午前のフリー走行で半歩遅れをとったのが響いたのかもしれません」という。

 チームと大嶋が何より欲しい結果まで、あとほんのわずかのところまでは来ているのはたしか。チームは前を向き、決勝に向けて準備を進めていった。


第5戦 決勝レース:6月19 日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ

迎えた6月19 日の決勝日。晴天に恵まれた朝のフリー走行から気温はグングンと上がり、気温28 度/路面温度47 度というコンディションのなか、大嶋はコースオープンとともに決勝レースに向けたセットアップを進めていった。5周目には1分07 884というベストタイムをマークし、最終的に5番手で30 分間の走行を終えたが、予選の感触とはうって変わり、決勝へのフィーリングはあまり良いものではなかった。

セットを煮詰め、決勝レースに向けた準備を整えていたdocomo business ROOKIE だったが、レース直前のスタート進行時、SUGO には突然雨が舞った。一時は路面を濡らし始めるかと思われたが、幸いすぐに止み、気温30 度/路面温度43 度というコンディションのもと午後2時30分から決勝がスタートした。

このところ好スタートを決めジャンプアップすることが多かった大嶋だったが、今回はあまり良い感触ではなく、スタートは遅れてしまう。ただ、中団で接触が発生し、ランオフエリアにマシンがストップしたことから、1周目からセーフティカーランとなる。さらに8周目のリスタート直後も1コーナーでクラッシュが発生。ふたたびセーフティカー導入となるなど、レースは荒れ模様となっていった。

そんななか、ピット作業が可能な10 周がセーフティカーラン中にやってきた。この間にピットを済ませておけば順位を上げることもできる。チームは大嶋の頑張りを後押しするべく、ピットで7秒を切る作業を披露。大嶋を2ポジションアップで送り出すことに成功した。このセーフティカー時にステイアウトを選択したライバルも7台おり、中盤はピット作業済みの集団、ステイアウト組と分かれていくことになったが、15 周目のリスタート後、大嶋のペースは集団のなかでいまひとつ上がらない。セーフティカーが二度出たことから、40 分の最大延長時間が近づいてくることになるが、終盤にはステイアウト組が続々とピットへ。これで大嶋は少しずつポジションを上げていった。ただ、フレッシュなタイヤを履くライバルに先行を許すなど、最終的に大嶋は14 位でチェッカーを受けることになったものの、マシンを降りた大嶋は

「今季いちばん乗りづらかった。攻められるクルマではなかった」という感触に悔しい表情を浮かべた。


レース後、豊田大輔オーナー代行は「着実にステップアップしているところもありますが、このままで良いところもあれば、変えるべきところもある。変えた結果、うまくいかないこともあるかもしれません。しかし我々はチャレンジャー。後退を恐れずにチャレンジしていこう」と大嶋をさらに後押しするべく、チームに発破をかけた。

シーズン後半戦、結果を残し大嶋の笑顔が見たい。docomo business ROOKIE はさらにギアを上げ、残り5戦に挑んでいく。


ドライバー/監督コメント

DRIVER 大嶋 和也 (Kazuya Oshima):「予選についてはニュータイヤのフィーリングは良かったのですが、決勝については今年いちばん乗りにくかったです。僕としては良くないレースになってしまいましたね。単独走行ならばそれなりのタイムで走ることはできますが、レースで攻めようとするとどうしてもリヤがついてこなくなってしまって……。残念なレースになってしまいました。スタートも最近感触は良かったので順位を上げることができればと思っていたのですが、今回は違うフィーリングでしたね。ピット作業は早かったですが、それを活かすこともできず、悔しい気持ちばかりです。次戦の富士スピードウェイはホームコースですし、それに向けてなんとか気持ちを立て直していきたいところですが、今はあまりそれも考えられませんね……」

監督 片岡龍也 (TATSUYA KATAOKA):「シーズン折り返しとなるレースでしたが、開幕から右肩上がりの内容のレースを続けてきたので、チームとしても期待をしていた一戦でした。土曜のフリー走行では感触は良かったものの、最後にうまくアタックできなかったりと、そこからいまひとつ流れに乗れず予選もQ1 を通れずとなってしまいました。今回非常にタイム差も僅差でしたが、そのなかで流れを掴み損ねたことが不甲斐ない週末に繋がってしまったと思っています。チームとしてはこういうレースもひとつの糧になるとは思いますし、ミスもあったわけではありません。ピット作業も早かったですしね。気持ちとしては悔しいですが、良い部分もあるので、シーズン残りの5戦に向けてしっかりと仕切り直していきたいと思っています」


第5戦 リザルト


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